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イベント

【実施報告】「第14回特別企画展 自伝的作品と習作でたどる 田辺聖子の青春」が終了しました

10月24日(月)から開催しておりました「第14回 特別企画展 自伝的作品と習作でたどる 田辺聖子の青春」が11月21日(月)をもちまして終了いたしました。特別企画展として3年ぶりの開催となった本展は、本館開館15周年記念事業の第3弾として、本学に在学していた当時(終戦前後の時期)の田辺聖子さんを見つめ直す企画となりました。
なお、本展については、初公開資料・初展示資料もあったことから、新聞等でも取り上げられました。

「第14回特別企画展 自伝的作品と習作でたどる 田辺聖子の青春」開催のお知らせ(2022/10/24~11/21)
  •  「第14回 特別企画展 自伝的作品と習作でたどる 田辺聖子の青春」を開催いたします。本展は、大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館開館15周年記念展示の第3弾でもあります。
     昨年、新資料としてメディア公開された田辺聖子の日記「十八歳の日の記録」をてがかりに、今回の特別企画展では、「田辺聖子の青春」をテーマとした展示をいたします。1945年4月から1947年3月まで――田辺聖子が樟蔭女子専門学校(現 大阪樟蔭女子大学)2年生から3年生の卒業まで――を記録したこの日記からは、終戦前後の過酷な学生生活のなかでも田辺聖子が作家になる夢を抱き続けていたことがわかります。また、この日記は、昨年『田辺聖子 十八歳の日の記録』(文藝春秋2021.12)として刊行されましたが、すでに1977年に刊行された田辺聖子の自伝的作品『欲しがりません勝つまでは』(ポプラ社)にも一部引用されており、これまでに田辺聖子がライフワークとしてきた“自らが経験した戦争を伝えること”の一つとしても位置づけられるものです。
     本展では、「十八歳の日の記録」を軸として、田辺聖子の自伝的作品と学生時代の習作やノート等を手がかりに、田辺聖子が終戦前後に過ごした学生時代――田辺聖子の青春――を振り返り、その後の作家人生の原点を探ります。みなさまのご来館をお待ちしております。

    【おもな展示資料】

     田辺聖子日記「十八歳の日の記録」(初展示)
    直筆原稿「しんこ細工の猿や雉」
    直筆原稿「戦火、熄む」(『田辺写真館が見た“昭和”』より)
    学生時代のノート ほか